このゲームは、若きストイコビッチとパリ・サンジェルマンのエース、スシッチがゲームメイクを担った。
このゲームの様子を木村元彦著『オシムの言葉』から紹介する。
「ゴールをこじ開けたのはスシッチのアイデアだった。
ハジベキッチからのスローインを受け取るとすぐさまリターンを出し、マークを引き剥がして疾走する。サバナゾビッチに預けたボールがダイレクトで戻ってくることを完璧に予期していたフリーラン。走りながら受け取ると、これもまた見方を信じて中盤の底から駆け上がっていたヨジッチの胸に、絶妙のクロスを放り込んだ。
ボランチでありながら、すでにペナルティーエリアに侵入していた背番号6はトラップするや、見事なボレーをたたき込んだ。これぞユーゴという巧みな足技とショートパスを駆使した決勝点。
「敗戦」を見せつけた後の快勝。国内でも「使うべきだ」と論争を呼んだサビチェビッチとプロシネチキをオシムは90分、ベンチに下げたままだった。
メディアは沈黙せざるをえなかった。オシムにとっての本当のW杯がようやく開幕した。」
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